ブログ

2026.9.15

他院でインプラントを断られた方が群馬で選ぶ理由

歯科医師が患者にCT撮影結果を説明している診察室の場面 インプラント術前のCT画像で骨量を確認している様子

「何軒回っても断られて、もうあきらめかけていました」
そのお言葉を、私は診察室で何度も耳にしてきました。骨が薄い、全身疾患がある、以前の治療が失敗に終わった——理由はさまざまですが、どこかで「自分にはインプラントは無理なのだ」と思い込まされてしまっている方が、群馬県内外から当院を訪ねてこられます。
カンダデンタルけやきオフィス前橋では、手術を受ける患者の8割近くが、一般的に難症例とされるケースです。これは意図してそうなったというより、他院で解決しなかった問題を抱えた方々が集まった結果として、そういう医院になっていきました。
「断られた」という事実は、必ずしも「治療できない」を意味しません。担当医の専門領域や設備、判断の基準によって、対応できる範囲は医院ごとに異なります。私が大切にしているのは、最初から選択肢を狭めないこと。できない理由を探すのではなく、何ができるかを丁寧に検討することです。

 

他院でインプラントを断られた方が群馬で選ぶ理由

断られた理由を患者さんにお聞きすると、「骨が足りないと言われた」「血圧の薬を飲んでいるから無理と言われた」「前に入れたインプラントがだめになってしまって、もう一度と相談したら断られた」という声が多く聞かれます。それぞれ異なる事情ではありますが、共通しているのは「別の医院では対応できない」という理由で選択肢が閉じられてしまった、という経験です。
骨が少ない方に対しては、必ずしも大がかりな手術が必要なわけではありません。私が主に用いているのはクレスタルアプローチというソケットリフトの術式で、歯肉を大きく切らずに骨を増やしながらインプラントを埋入できることが多い方法です。ラテラルウィンドウ法(サイナスリフト)と比べて侵襲が小さく、治療回数や治癒にかかる期間も抑えられる傾向があります。全身疾患のある方については、処方薬の内容や疾患のコントロール状態を確認したうえで、担当の内科医と情報を共有しながら対応の可否を判断します。これも症例によって異なりますが、薬を服用していること自体が即座に不適応となるわけではありません。
当院は自費診療の割合が95%以上で、初診は1時間のカウンセリングにあてています。近さや費用の安さで医院を選ばれている方には、そもそも向いていない診療スタイルかもしれません。それでも「一度きちんと診てもらいたい」という気持ちをお持ちであれば、まず現状を確認することから始められます。

 

「難症例」とされる方が、当院では8割近くを占める

当院で手術を受けた方の内訳を振り返ると、一般的に難症例とされるケースが8割近くを占めています(2026年8月現在、当院での実績より)。骨量が不足している方、糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患をお持ちの方、他院でいちど埋入したインプラントがうまくいかずに再手術が必要になった方——そうした背景を持つ方が、結果として多く集まっています。
特定の患者層を積極的に集めようとした結果ではありません。「他では断られた」「治療が途中で止まってしまった」という方が相談に来られた場合に、できる限り診査・診断のうえで対応の可否を判断してきた。その積み重ねが、現在の患者層につながっているのだと思っています。
たとえば骨量が基準に届かないと判断された方の場合、紹介状や画像だけでは分からないことが少なくありません。実際にCT撮影をして骨の厚みや高さを三次元で確認すると、他院で「骨がない」とされた部位でも、ソケットリフトで対応できる余地があることがあります。逆に、画像を見て想定より状態が進行していたため、より慎重なアプローチが必要だと判断することもあります。診査の結果によっては、私自身が「当院では対応が難しい」とお伝えするケースもあります。
難症例に対応できる可能性がある、ということと、誰でも必ず治療できる、ということは異なります。来院される方にはその点を、初診のカウンセリングで正直にお伝えしています。

 

骨が少ない・全身疾患がある・他院で失敗した、断られる主な理由とは

インプラントを断られる理由として、私が初診でよく伺うのは大きく三つです。骨量が不足しているとの診断、糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患、そして他院での手術が思うような結果にならなかったというケースです。
骨量については、「骨が足りない=大がかりな手術が必要」と判断される場合が多いようです。ただ、骨がどの程度あるかは、CT画像を三次元で確認してみないと正確には分かりません。当院ではラテラルウィンドウ法(歯肉を大きく開いて上顎の側面から骨を補填する術式)ではなく、クレスタルアプローチのソケットリフトを主に用いています。歯肉を切開せず、インプラントを埋入する穴から少しずつ骨を押し上げる方法で、侵襲が小さく、治療回数や治癒期間を抑えられることが多い。骨量が限られていても、この術式で対応できる余地があるケースは少なくありません。
全身疾患については、疾患の種類や管理状況によって対応可否が変わります。主治医との連携が必要なこともあり、一律に「対応できる」とは言えません。ただ、全身疾患があるという理由だけで最初から選択肢を閉じるのではなく、現状を確認したうえで判断することが大切だと考えています。
他院での手術が思わしくなかった方については、まずどのような経緯だったかを詳しく伺います。埋入したインプラントが動揺している、骨との結合が得られなかったなど、状況によって対応の方向性は異なります。引き継ぎの可否も、撮影・診査を経てから判断します。

 

初診は1時間。その日に治療は始めず、決定は次回に持ち越す

「相談だけのつもりが、気づいたらその場で治療の話を進められていた」という経験をお持ちの方が、ときどきいらっしゃいます。当院では、そのようなことはしません。
初診では約1時間をかけて、口腔内の診査・CT撮影・現状の説明・治療の選択肢の提示を行います。「あなたの場合はこういう状況で、こういう方法が考えられる」というところまでお伝えしたうえで、その日はいったん持ち帰っていただきます。次回のご来院時に、ご自身でお決めいただく流れです。
私がこの形にしているのは、1時間で聞いた話をその場で判断するのは難しいと思っているからです。インプラントは長期にわたる治療であり、費用も小さくありません。「今日決めなければ」という状況をつくることに、私は意味を感じていません。
ご来院いただいたあとに「この先生とは合わない」と感じた場合も、遠慮なくそう判断していただいてかまいません。初診のカウンセリングで強引に引き止めるようなことはしません。
当院は患者の95%以上が自費診療です。費用や治療方針について納得いただいたうえで進める形になりますので、「とにかく安く済ませたい」「なるべく早く終わらせたい」という方のご要望には、十分にお応えできないことが多いかもしれません。それも含めて、初診でご確認いただければと思っています。

 

他院で断られた経験があっても、まず現状を診査することから始められる

「断られた」という経験は、次の一歩を踏み出しにくくさせます。「どうせまた同じことを言われるのでは」という気持ちは、十分に理解できます。
当院にご相談いただく場合も、最初にすることは変わりません。CT撮影を含む診査で現状を把握し、「なぜ以前断られたのか」「今の状態で何ができるか」を整理することから始めます。他院で断られた理由が骨量の不足であれば、残っている骨の量と質を確認したうえで、ソケットリフト(クレスタルアプローチ)での対応が可能かどうかを検討します。この術式は歯肉を大きく切らずに骨の不足を補えることが多く、「骨がないから無理」と判断された方でも適応できる場合があります。ただし、術式の選択は骨の状態や全身の状況によって異なりますので、診査なしにお答えすることはできません。
「他院で断られた」という事実そのものは、当院での治療可否を左右するものではありません。私が知りたいのは、いまのあなたの口腔内の状態です。当院で手術を受けた方の8割近くが、一般的に難症例とされるケースです。全員に同じ結論を出しているわけではありませんが、断られた理由を一緒に整理することは、必ずできます。

 

他院でインプラントを断られた方、治療がうまくいかなかった方、現状をどう判断すればいいか分からない方は、まず一度ご相談ください。

 

よくある質問

Q. 他院で「骨が足りない」と言われましたが、相談できますか?
A. はい、一度ご相談ください。骨量の判断はCT画像を三次元で確認しないと正確にはわかりません。他院で骨が足りないとされた部位でも、クレスタルアプローチのソケットリフトで対応できる余地がある場合があります。ただし術式の選択は骨の状態や全身の状況によって異なるため、診査のうえで判断することになります。

 

Q. 糖尿病の薬を飲んでいますが、インプラントはできないのでしょうか?
A. 薬を服用していること自体が、即座に不適応となるわけではありません。疾患の種類やコントロールの状態によって対応の可否は変わります。主治医と情報を共有しながら判断することもあります。一律にお答えすることはできませんが、全身疾患があるという理由だけで最初から選択肢を閉じることはせず、現状を確認したうえで判断しています。

 

Q. 初診のカウンセリングで、その日に治療を決めなければなりませんか?
A. その日に決めていただく必要はありません。初診では約1時間をかけて診査・説明・選択肢の提示を行い、いったん持ち帰っていただきます。治療方針のご決定は次回のご来院時にお願いしています。インプラントは長期にわたる治療ですので、十分に考えていただいたうえで進めたいと考えています。

 

 

関連記事はこちら

インプラント治療を見送ったほうがよいとされるケース▶

 

骨が不足している場合のインプラント治療の選択肢▶

 

インプラント治療の適応条件と治療前に確認すべき注意点▶

 

────────────────────────────────────────
執筆 医療法人優和会 理事長 神田 浩之

 

東京歯科大学卒業。東京歯科大学総合診療科、東京都台東区の医療法人副院長を経て、
カンダデンタルけやきオフィス前橋を開業。インプラント治療歴20年以上、埋入実績4,762本
(2026年8月現在)。ISOI(国際口腔インプラント学会)指導医、DGZI Japan(ドイツ
インプラント学会)指導医、ADIA(アメリカインプラント学会)認定医。2025年 HIOSSEN
AWARD 表彰。「歯医者さんがおすすめする歯科医院」に5年連続で選出。

 

医療法人優和会 カンダデンタルけやきオフィス前橋
群馬県前橋市/027-212-0539
診療時間 9:30〜13:00・14:00〜17:30(土曜は17:00まで)
休診日 日曜・木曜・祝日
────────────────────────────────────────