監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之
こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタルけやきオフィス前橋です。
「今日はクリーニングだけでいいです」
「痛いところはないので、レントゲンは必要ありません」
「歯周病ではないと思うので、歯周病検査はしなくて大丈夫です」
歯科医師の先生方を指導していると、定期検診やクリーニングを希望して来院された患者さんから、このように言われることが今でもあるというお話をよく伺います。
当院では、治療を始める際に必要な検査を拒まれる方は、ほとんどいらっしゃいません。
また、普段から予防や健康管理への意識が高く、検査の必要性をご理解いただいている患者さんが多いため、以前に比べれば、定期検診の際にもこのような場面はかなり少なくなりました。
ただ、世の中全体を見ると、
「症状がないのだから検査はいらない」
「クリーニングだけしてもらえればいい」
「歯科医院は検査を増やして利益を出したいだけではないか」
と考えている方は、まだ少なくないようです。
そのお気持ちは分かります。
誰でも、必要のない検査を受けたいとは思いません。
放射線と聞けば、少し不安になるのも自然なことです。
しかし、歯科における検査は、何かを無理に見つけて治療を増やすために行うものではありません。
むしろ、現在の状態を正しく把握し、大きな治療が必要になる前に異常を発見するために行うものです。

歯科は、目で見える部分だけを診る医療ではありません
歯科医院では、お口の中を直接見ることができます。
そのため、
「見れば分かるのではないか」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際の歯科医療では、視診だけで分かることには限界があります。
歯科医師が確認しなければならないのは、歯の表面だけではありません。
・歯と歯の間に隠れた虫歯
・詰め物や被せ物の内側
・歯の根の状態
・根の先に起きている炎症
・歯を支えている骨の状態
・歯周病による骨吸収
・親知らずの位置や周囲の状態
・顎の骨の中にある病変
・インプラント周囲の骨の変化
こうした部分は、肉眼だけでは正確に判断できません。
例えば、骨折が疑われる場合に、見た目だけで診断を確定することはできません。
肺や体の内部も、必要に応じて画像検査を行います。
歯科も同じです。
歯や顎の骨を診る医療である以上、必要な場面でレントゲンやCTを用いることは、特別なことではなく、正しい診断のための基本です。

定期検診は「クリーニングだけをする時間」ではありません
定期検診を、歯石を取ったり、歯をきれいにしたりするためだけの時間だと思っている方もいます。もちろん、クリーニングは大切です。
しかし、本来の定期検診の目的は、それだけではありません。
定期検診では、
・前回から虫歯ができていないか
・歯周病が進行していないか
・詰め物や被せ物に問題がないか
・噛み合わせに変化がないか
・歯にひびや破折の兆候がないか
・インプラント周囲に炎症がないか
・清掃状態や生活習慣に変化がないか
などを総合的に確認します。
そのため、必要に応じてレントゲン撮影や歯周病検査を行います。
クリーニングだけをして、現在の状態を十分に確認しないのであれば、それは医療としての定期検診ではなく、単に歯の表面をきれいにしているだけになってしまいます。
当院は、クリーニングだけを提供する場所ではありません。
患者さんのお口の中を継続的に確認し、変化を見つけ、必要な対応を提案する医療機関です。

デジタルレントゲンを過度に怖がる必要はありません
「レントゲンは放射線を使うから、できれば撮りたくない」
という不安を持つ方もいます。
その気持ち自体は、決しておかしなものではありません。
医療を受けるうえで、安全性を気にするのは当然です。
だからこそ、歯科医院側には、検査の必要性や目的をきちんと説明する責任があります。
現在の歯科用デジタルレントゲンは、以前のフィルム式の機器と比べて、少ない線量で撮影できるようになっています。
また、歯科用の小さなレントゲンは、撮影する範囲もお口の周囲に限定されています。
当院では、必要もないのに何度も撮影することはありません。患者さんごとの状態や治療内容、前回の撮影時期を確認しながら、診断に必要な範囲で撮影します。
妊娠中や妊娠の可能性がある場合も、まずはその旨をお伝えください。
緊急性、撮影の必要性、時期などを考慮したうえで判断します。
大切なのは、放射線だから一律に避けることではなく、検査を行う利益と、行わないことで生じる見逃しのリスクを比較することです。

レントゲンを撮らなければ、見つけられないものがあります
歯科医師がどれほど経験を積んでいても、肉眼で見えないものまで見通すことはできません。
レントゲンを撮影しなければ、
・歯と歯の間の虫歯
・被せ物の下で進行している虫歯
・神経を取った歯の根の先の炎症
・歯周病による骨の減少
・埋まっている親知らず
・歯根の破折が疑われる所見
などを確認できないことがあります。
もちろん、レントゲンを撮れば、すべての病気を必ず発見できるわけではありません。
医療に100%はありません。
しかし、検査を行わず、確認できる情報を最初から減らしてしまえば、見逃しの可能性は当然高くなります。検査をしても発見が難しい病変がある以上、必要な検査を行わないことは、さらに診断精度を下げることになります。

歯周病検査は「歯周病の人だけ」が受けるものではありません
以前は、
「私は歯周病ではないので、歯周病検査は必要ありません」
と言われることもありました。
しかし、歯周病は初期から中等度までは、ほとんど自覚症状がないことも多い病気です。
痛みがない。
歯が揺れていない。
出血を自覚していない。
だから大丈夫とは限りません。
歯周病検査では、
・歯周ポケットの深さ
・出血の有無
・歯の動揺
・歯を支える組織の状態
・前回からの変化
などを確認します。
これは、単に「歯周病か、歯周病ではないか」を一度だけ判定するための検査ではありません。
今の状態が維持できているのか。
改善しているのか。
悪化しているのか。
今後、歯を失うリスクが高まっていないか。
これらを継続的に管理するために必要な検査です。
人の体は変化します。以前に問題がなかったからといって、今後もずっと問題が起きないとは限りません。だからこそ、定期的に確認する意味があります。

「歯科医院が儲けるために検査をしている」は現実とは異なります
SNSなどでは、
「レントゲンや検査は、歯科医院が利益を増やすために行っている」
という意見を見かけることがあります。
しかし、実際の歯科医療では、検査だけで大きな利益が出るようなものではありません。
検査には、準備、撮影、記録、診断、説明が必要です。
時間も人手もかかります。
それでも検査を行う理由は、一つです。
正しい診断なしに、正しい治療や予防はできないからです。
私たち歯科医師は、検査によって何か病気を見つけたいわけではありません。
むしろ、
「今回も大きな変化はありません」
「良い状態を維持できています」
とお伝えできることが、最も望ましい結果です。
検査は、病気を作るためのものではありません。
健康であることを確認し、変化があれば早く対応するためのものです。
「痛くなってから治療する」は、結果的に負担が大きくなります
歯科治療では、同じ歯であっても、発見する時期によって治療内容が大きく変わります。
小さな虫歯の段階で見つかれば、削る量を抑えられることがあります。
しかし、痛みが出るまで放置すれば、
・神経の治療が必要になる
・大きな被せ物が必要になる
・歯が割れる
・抜歯が必要になる
・ブリッジや入れ歯、インプラントが必要になる
ということもあります。
その結果、治療回数は増え、治療期間も長くなり、費用も大きくなります。
定期検診や検査を省略したいと考える方の中には、治療が必要になった時に、
「こんなに回数がかかるとは思わなかった」
「こんなに費用がかかるとは思わなかった」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、大きな治療を避ける最も現実的な方法は、問題を小さいうちに発見し、対応することです。そのために定期検診と検査があります。

定期検診に通っていても、虫歯や歯周病になることはあります
「定期検診に通っていたのに、虫歯になった」
「クリーニングを受けていたのに、歯周病が進んだ」
「もっと早く見つけられなかったのか」
そう感じる方もいます。
その気持ちも理解できます。
しかし、定期検診は、虫歯や歯周病にならないことを保証するものではありません。
例えば、毎年がん検診を受けていても、将来がんにならないわけではありません。
健康診断を受けていても、高血圧や糖尿病になることはあります。
検診の目的は、病気を絶対に発生させないことではありません。
病気をできるだけ早く発見し、被害や治療の負担を小さくすることです。
歯科も同じです。
定期検診に通っているから虫歯にならないのではなく、虫歯や歯周病が起きた時に、できるだけ早い段階で発見できる可能性を高めるのです。

「1日3回磨いている」「フロスもしている」だけでは防げないことがあります
歯磨きを1日3回している。
フロスも毎日使っている。
それでも虫歯や歯周病になる方はいます。
それは、歯磨きが無意味だからではありません。
歯磨きやフロスは非常に重要です。
ただし、虫歯や歯周病は、それだけで決まる病気ではありません。
・唾液の量や性質
・歯の質
・歯並び
・噛み合わせ
・食事内容
・間食の回数
・甘い飲み物を飲む頻度
・詰め物や被せ物の状態
・歯ブラシやフロスの使い方
・喫煙
・加齢
・全身疾患
・服薬
・生活習慣
さまざまな要因が重なって発症します。
自分では十分に磨けていると思っていても、実際には毎回同じ場所に磨き残しがあることもあります。また、清掃状態が良くても、噛み合わせや修復物の劣化によって問題が起きる場合もあります。
だからこそ、自己管理だけで終わらせず、歯科医院で定期的に状態を確認する必要があります。

インプラント治療では、CT撮影と精密な診断が欠かせません
当院には、前橋市内だけでなく、高崎市、伊勢崎市、渋川市、太田市、桐生市、館林市、藤岡市、安中市、みどり市、沼田市など、群馬県全域から患者さんにご来院いただいています。
また、埼玉県、栃木県、長野県、東京都をはじめ、県外からインプラント治療や精密な自費治療を目的に来院される方も少なくありません。
インプラント治療は、顎の骨の中に人工歯根を埋入する治療です。
そのため、
・骨の幅
・骨の高さ
・骨の形
・骨の質
・神経の位置
・上顎洞との距離
・周囲の歯や病変の状態
を事前に正確に確認する必要があります。
インプラント治療において、CT撮影を行わず、視診や通常のレントゲンだけで手術計画を立てることは、現在の歯科医療では適切とはいえません。
CT撮影は、治療を大げさにするための検査ではありません。
安全性と精度を高め、長期的に安定した結果を目指すために必要な検査です。
インプラントは、埋めれば終わりではありません。
治療前の診断、治療計画、手術、被せ物、噛み合わせ、治療後のメインテナンスまで、一つひとつの積み重ねが結果を左右します。

当院が大切にしているのは「早く終わること」ではありません
当院は、
「できるだけ早く終わる歯科医院」
「とりあえず痛いところだけを治す歯科医院」
を目指しているわけではありません。
当院が大切にしているのは、
・できるだけ歯を削らないこと
・できるだけ神経を残すこと
・できるだけ歯を抜かないこと
・治療した歯をできるだけ長持ちさせること
・10年後、20年後まで見据えること
です。
そのためには、診断を省略することはできません。
レントゲン、CT、歯周病検査、口腔内写真、噛み合わせの確認。
必要な検査を行い、その結果をもとに治療や予防の方針を考えます。
検査を増やすことが目的ではありません。
将来の大きな治療を減らすために、今の状態を正確に知ることが目的です。

私たちは、同じ価値観を持つ患者さんと一緒に歯を守りたいと考えています
実際に、群馬県全域や県外から当院へ来院される患者さんには、共通する考えがあります。
それは、
「その場しのぎではなく、長く健康な状態を維持したい」
「治療が必要なら、きちんと原因を調べたうえで受けたい」
「インプラントや自費治療を、根拠のある診断のもとで受けたい」
ということです。
私たちは、そのような患者さんと一緒に、長期的なお口の健康を守っていきたいと考えています。
一方で、
「とりあえずクリーニングだけしてほしい」
「状態を調べる検査はしたくない」
「原因は確認しなくてよいので、必要になったら治療だけしてほしい」
というご希望の場合、当院の診療方針とは合わないことがあります。
医療は、患者さんと医療者が互いに信頼し、同じ方向を向いて取り組むことで、初めて良い結果につながります。
当院は、検査を押しつける歯科医院ではありません。
必要性をご説明し、ご理解いただいたうえで、診療を進めています。
ただし、正確な診断や安全な治療に必要な検査まで省略することはできません。

前橋市・群馬県でインプラント治療、精密歯科治療をご検討の方へ
当院は、前橋市を中心に、群馬県全域、そして県外からも多くの患者さんにご来院いただいています。
特に、
・インプラント治療
・精密な審美歯科治療
・セラミック治療
・自費診療
・歯を長く残すための予防歯科
・長期的なメインテナンス
をご希望の方に、多くご相談いただいています。
当院は、ただ治療を行うだけではありません。
治療前の診断を重視し、患者さんごとに必要な検査を行い、長期的な視点から治療計画をご提案します。
自分の歯をできるだけ長く守りたい。
将来、後悔しない治療を受けたい。
インプラントや精密な歯科治療を、十分な検査と診断のもとで受けたい。
そのようにお考えの方には、当院がお役に立てると思います。
前橋市、群馬県内でインプラント治療や精密歯科治療をご検討の方、県外からでも信頼できる歯科医院を探している方は、ご相談ください。
ご予約はWEBより受け付けております。
※初診の方はWEB予約のみとなっております。電話での予約受付は行っておりません。