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2026.10.6

治ったとどう判断するのか|エンドペリオ病変を1年追いかけた記録

根管治療は、薬を詰めた時点では終わりません。骨が戻ってくるかどうかを、時間をかけて確認して初めて「治った」と言えます。

 

1年前に治療した方の経過チェックの記録です。

 

初診時:かなり厳しい状態でした

根の先の病巣から、根と根の間(分岐部)にまで病変が広がり、エンドペリオ病変という難治性の状態になっていました。奥から2番目の歯です。

 

他院で治療を受けていたものの改善せず、むしろ悪化していったとのことでした。


根の間に骨がなく、黒く抜けているのがわかると思います。

 

治療にかけた時間

当院の根管治療は、1回あたり30~90分です。この症例は3か月で治療自体は終了しました。

分岐部にしっかりと骨が再生しています。

 

ただし、”この時点で不快症状はまだ軽度残っていました。”病巣の画像所見が改善しても、症状が完全に消えるまでにはさらに時間がかかることがあります。重症だったケースほど、長期のフォローが重要になります。

 

1年後に何を見ているか

一般の方には判別が難しいと思いますが、CTで精密に判定しています。見ているのは以下です。

 

⚫︎骨がどこまで再生したか
⚫︎骨の質(緻密さ)が周囲と揃ってきたか
⚫︎分岐部に問題が残っていないか
⚫︎症状が消失しているか

 

“1年後にこの状態であれば、治癒していると判断してよく、再発も起きにくいと考えられます。”歯科医師の方がご覧になれば伝わると思います。

 

全部は治せません

はっきり書いておきます。私も、すべての歯を残せるわけではありません。

 

どうやっても残せない状態から来院されて、抜かずに治してほしいと言われることがあります。気持ちはわかりますが、できないものはできません。無理に残そうとすることが患者さんの不利益になる場合もあります。

 

そのうえで申し上げたいのは、治せる歯を安易に抜くべきではない、ということです。

 

残せるかどうかの見極めには、診断の技術と、時間をかけられる診療体制が必要です。そして残せなかったときに、きちんと補える手段を持っていることが必要です。

 

当院の主軸はインプラント治療です。年間400本以上、累計4,762本(2026年8月現在)、10年生存率99.72%。骨が足りないと言われた方の治療が症例の中心です。

 

残す努力をしたうえで、それでも難しいときに、次の手を同じ医院で最後まで引き受けられる。この記事のような保存のケースも、抜歯後のインプラントも、同じ判断基準の上に乗せて考えています。

 

費用・期間・リスク

⚫︎治療期間:3か月(その後1年以上の経過観察)
⚫︎費用:159,500円
⚫︎主なリスク・副作用:治療中・治療後の痛みや腫れ、症状が長期間残る可能性があります。エンドペリオ病変は難治性で、治癒しない場合や再発する場合があり、その際は抜歯が必要になることがあります。治療後も定期的な経過観察が必須です。

 

医院選びについて

丁寧に治療されている先生がほとんどだと思います。そのうえで、根管治療は診断も処置も難しい分野です。時間をかけてもらえるか、必要な機器があるか、治らなかった場合にどうするかまで説明があるか。このあたりを目安にされるとよいと思います。

 

関連記事はこちら

精密根管治療について▶

 

当院の治療方針▶

 

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執筆 医療法人優和会 理事長 神田 浩之

 

東京歯科大学卒業。東京歯科大学総合診療科、東京都台東区の医療法人副院長を経て、
カンダデンタルけやきオフィス前橋を開業。インプラント治療歴20年以上、埋入実績4,762本
(2026年8月現在)。ISOI(国際口腔インプラント学会)指導医、DGZI Japan(ドイツ
インプラント学会)指導医、ADIA(アメリカインプラント学会)認定医。2025年 HIOSSEN
AWARD 表彰。「歯医者さんがおすすめする歯科医院」に5年連続で選出。

 

医療法人優和会 カンダデンタルけやきオフィス前橋
群馬県前橋市/027-212-0539
診療時間 9:30〜13:00・14:00〜17:30(土曜は17:00まで)
休診日 日曜・木曜・祝日
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