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2022.3.14

あらゆる分野に精通するジェネラリストでハイブリッドの治療

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタル・けやきウォークです。

 

身体の不調があった場合に、例えば胃が痛かったら胃腸科、足が痛かったら整形外科、と言ったようにその部位によって専門分野が分かれているというのが今の日本の医療の現状だと思います。

 

歯科治療の専門分野について

歯科でも似たようなことがあり、インプラントを希望した時にその医院で対応ができない場合は別の歯科医院もしくはインプラント専門医院に紹介、矯正を希望したがこの症例だと他の矯正専門の歯科医院に紹介する、などといったことがあります。

 

特にインプラント治療や矯正治療に関しては、専門医が日にちを指定してその医院に出張して来ることで対応している、という歯科医院は多くあります。

もちろんカルテの共有など連携は取っているので、問題はないのですがトラブルがないわけではありません。

 

専門医に来てもらって専門分野を担当してもらうことの注意点

 

①その専門医の出勤日に合わせて予約を取らなければならないので、通院日が限定されてしまう

 

専門医のドクターは月に1〜2回の出勤というケースが多いので、その日に通院できない方は、結果的に治療を受けられない、ということになってしまいます。又、その専門医の出勤ペースに合わせないといけないので、治療完了期間も長くかかってしまいます。例えば、次回はご自分の予定が入っていて通院できないという場合は、さらに治療期間が伸びてしまいます。

 

②治療途中で何か問題が起きても、院長が対応できない

 

矯正治療やインプラント治療というのはある程度の治療期間が必要な治療になります。治療途中に矯正装置が外れた、インプラント治療の途中だが痛みが出た、などの場合、専門医の出勤日でないと対応ができない、もしくは応急処置のみで対応することになる、ということが起きてしまいます。

 

③専門医が辞めてしまった

 

これはとても困りますが、正直あり得ます。専門医だと医院に愛着があるというわけではないので責任感が違います。これが治療途中だった場合には、他の専門医に変わるといった対応になると思いますが、患者様はインプラント治療や矯正治療を決断する要因として「ドクターとの相性」があると思います。信頼感や、先生との相性などで「この先生なら」決断した治療の途中で、又は定期検診の状態になっていたとしても、「治療を担当した先生がいない」というのは大きな不安材料になると思います。

 

当院の歯科専門治療への考え方

当院の考え方は、このように専門医に出張してもらう、というのは専門性の高い治療ができるという意味ではメリットもありますが、それよりも、その歯科医院に多くの専門的分野の技術を習得したドクターが常に在籍している方が、患者様の口腔内状態から全身状態に至るまでを把握し、オールマイティーな治療計画を適切に立てられると、考えております。

 

当院では、院長がインプラント治療や矯正治療も行っております。

 

これは院長の「患者様との信頼関係を何よりも大切に」という理念のもと、患者様一人一人に本当に必要な治療・的確な治療計画が行えるよう、実践すべく努力しています。

 

院長は、この前橋市という地に足をつけ、この地で命を全うしようとする責任や覚悟があります。

 

院長がインプラント治療や矯正治療を行うことで、口腔内に起こりうるであろうあらゆることを想定することができるので、「治療計画が足らなかった」、「想定外のことが起きてしまった」、などという心配がなくなります。

 

症例

5年前に矯正治療をした患者さまが「着色が気になる」とメインテナンスでいらっしゃいました。(その時に写真を撮らせて頂いたのであまり綺麗ではありません)

 

【before】

①正面から見た写真

 

②右側から見た写真

 

③左側から見た写真

 

④パノラマ写真(お口全体の写真)

 

かなりの歯列不正で、前歯はグラグラで抜歯しないといけないところもあり、咀嚼をはじめとした口腔機能が低下しているケースでした。

又、下の親知らずは両方抜歯が必要、左下の第二大臼歯は虫歯が進行していて精密根管治療(根っこの治療)が必要でした。

この際、歯列矯正を含め全体的に口元を綺麗に、尚且つ歯の機能を復活させたい!という患者さまの強い思いがありましたので、治療計画を精密にたてて治療を開始しました。

 

【after】

❶正面から見た写真

 

❷右側から見た写真

 

❸左側から見た写真

 

❹パノラマ写真(お口全体の写真)

 

親知らずを抜歯し、前歯の抜歯後、前歯にはインプラント治療を行いました。

それに並行して精密根管治療を進めながら、さらに全顎矯正治療を行い、歯列を綺麗にし、咀嚼機能を正常にしました。

院長一人で全治療を行うので、治療計画が足りないなど、途中でトラブルが起きることなく計画通りに治療が進められました。

 

例えば、抜歯後、骨が形成されるまでの間に他の治療を進めたり、矯正治療を始めるのも最適なタイミングで開始することが可能で、このケースの治療内容において、最短期間の治療につながりました。

 

例え途中に何か問題があっても院長が全て行っていることであらゆることを想定し、いつでも対応が可能でした。

 

患者さまの満足感

患者さまご本人は、非常に綺麗になり、噛みやすくなったと大変ご満足いただけました。

何よりも患者さまがご満足していただけることが大変嬉しいことです。

 

治療が終わったからといって終わりではなく、この先はメインテナンスが非常に重要になります。インプラントはもちろんのこと、矯正治療でリテーナーの装着、日々のセルフケア、はこれまで以上に意識していただきたいと思います。

 

【主     訴】        全体的に口元を綺麗に、尚且つ歯の機能を復活させたい

【治 療 費 用】        140万円

【期     間】        1年6か月

【副作用とリスク】

●術後の腫れ・痛みが生じることがあります。

●インプラントが定着しないこともあります。

(当院実績16年間で0.3%程度のリスク)

●リカバリーオペを行えばほとんどのケースで問題ありません。

 

当院の強み

歯科医療もテクノロジーの発達とともに進化しており、高齢化やデジタル化の影響を受けて大きく変わろうとしています。

それに伴い、当院では、最先端の治療機器や材料を導入しています。それには機械や材料に頼るだけではなく、それらを扱うドクターの「技術」「知識」「経験」も重要です。

当院では、患者さまに最先端かつ精度の高い治療をご提供するため日々努力を積み重ねています。

最も大切なのは、患者さまとの信頼関係。

 

患者さまとの信頼関係があってこその地域ドクターであると思います。

当院の院長は、矯正治療やインプラント治療だけでなく、総合的に幅広く知識を持ったジェネラリストであり、並行してあらゆる治療を行うハイブリッドな治療ができます。

 

最後に

どのような歯医者に通い、どのような治療を選択するかで、その方の歯の寿命は変わってきます。

なるべくなら一生ご自分の歯で美味しくご飯を食べたいものです。

当院の治療は、あらゆる選択肢の中から、患者さまにあった治療計画をたて、患者さまが納得された上で治療を開始します。

 

患者さまの大事な歯の将来を見据えた治療を心がけ、地域ドクターとして今後も努力を重ねていきたいと思います。