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2021.3.3

どうすれば、むし歯にならないの?

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

『むし歯を防ぐには歯みがきが一番!』そう思っていませんか?

 

 

私たちは子どもの頃から、むし歯予防に歯みがきをするように教えられてきました。口を清潔にすることができるので欠かせませんが、むし歯を予防するには不十分です。

 

 

??どうして、むし歯になってしまうの??

口の中では食事のたびに【脱灰 だっかい】と【再石灰化 さいせっかいか】が繰り返されています。

 

 

食事で私たちの口の中はぐっと酸性に傾きます。酸でいったん歯が溶かされても体の働きで元に戻してくれています。でも、このバランスが崩れたとき…、むし歯がつくられてしまうのです。

 

 

現在は、むし歯のメカニズムは解明されています。簡単にご紹介しましょう。

 

 

~【脱灰】再石灰化】の仕組み~

食べ物をとると2~3分でプラークの中の細菌が糖から酸を作り出します。

 

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酸によって歯の表面が溶け出す。これが【脱灰】です。

私たちは食事のたびにいつも軽いむし歯になっています。

 

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だ液の力で酸を洗い流します。

汚れを落とし、もとの環境に戻してくれる。だ液には素晴らしい力があるのです。

 

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だ液の力によって、約20~40分かけて歯の表面を元の状態に戻します。これが【再石灰化】。

 

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健康な歯

 

 

~簡単むし歯予防!~

誰にでもできる、むし歯予防があります。

それは、規則正しく食事する、間食を少なくする、就寝前に飲食をしないなどの生活習慣を整えることです。

 

 

「脱灰」は2~3分で始まるのに、「再石灰化」は20~40分もかかります。

「何回食べるか」、口の中に食べ物や甘い飲みものが入っている「滞在時間」がポイントとなります。

つまり、間食をひんぱんにとると「脱灰」の時間が長くなります。そのため「再石灰化」の時間が十分にとれず、むし歯になりやすくなってしまうのです。

 

 

いつも飴をなめていたり、ちょこちょこジュースを口にしていると、むし歯菌は大喜びです。もし就寝前に飲食してしまって、そのまま寝てしまうと、口の中はずっと「脱灰」の状態になります。

 

 

歯みがきだけでは不十分。むし歯を予防するためには生活習慣がとても大切です。いったんむし歯になってしまえば治療しても完全には元に戻りません。むし歯は、なってから…より、なる前の予防が大事です。

 

 

歯のことでお悩みがありましたらお気軽にご相談下さい

医療法人優和会 カンダデンタル・けやきウォーク