ブログ

2025.6.1

インプラント治療におけるガイドサージェリーとは?

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタル・けやきウォークです。

インプラント治療は失った歯を補うための高度な歯科医療ですが、手術の精度や安全性を向上させるために、近年では「ガイドサージェリー」という技術が活用されています。今回は、ガイドサージェリーの特徴やメリット、当院での対応についてお話しします。

 

ガイドサージェリーとは?

ガイドサージェリーとは、3次元画像(CT画像)を専用ソフトに取り込み、手術のシミュレーションを行った上でインプラントを埋入する方法です。従来のインプラント手術では、歯肉を大きく切開し、目視で骨の状態を確認しながら手術を進める必要がありました。しかし、ガイドサージェリーではCTスキャンで得られたデータをもとに、事前にインプラントの位置や角度をシミュレーションするため、より精密な治療が可能になります。

 

ガイドサージェリーのメリット

ガイドサージェリーを用いたインプラント治療には、以下のようなメリットがあります。

 

・手術の精度が向上する

従来の手術では歯科医師の経験や感覚に頼る部分がありましたが、ガイドサージェリーではデジタルデータに基づいて手術を行うため、より正確にインプラントを埋入できます。これにより、

  • インプラントの位置や角度が最適化される
  • 周囲の神経や血管への影響を最小限に抑えられる
  • 長期的な安定性が向上する

 

といったメリットが得られます。

 

・歯肉を切開しない「低侵襲手術」が可能

当院ではガイドサージェリーを活用することで、原則、歯肉を切開することなくインプラントを埋入できます(ただし、適応するケースは限られます)。従来の手術では歯肉を切開し、骨を直接確認しながらインプラントを埋入していましたが、ガイドサージェリーではその必要がありません。

その結果、出血や腫れを最小限に抑えられる、痛みが軽減される、回復が早く日常生活への影響が少ない、といったメリットがあります。

 

・手術時間が短縮される

事前にCT画像をもとに詳細な手術計画を立てるため、実際の手術時間が短縮されます。通常のインプラント手術よりもスムーズに処置を進めることができ、患者様の負担を軽減できます。

 

・より快適な型取りが可能

ガイドサージェリーを製作する際には光学式口腔内スキャナー(TRIOS)を使用し、口腔内をスキャンします。通常の歯型取りでは印象材を使用した型取りが必要ですが、これには不快感や嘔吐反射などの問題がありました。TRIOSスキャナーを用いることで、

  • 短時間でスキャンが完了し、型取りの負担が軽減される
  • より正確なデータを取得でき、精密なインプラント治療が可能になる
  • 印象材を使わないため、不快感がない

 

といったメリットが得られます。

 

当院のガイドサージェリー対応

当院ではデジタル技術を活用し、より精度の高いインプラント治療を提供しています。従来のインプラント治療に比べ、より安全かつ快適に治療を受けていただける環境を整えています。

 

・CT画像を用いた事前シミュレーションにより、患者様に合った治療計画を立案

・ガイドサージェリーによる低侵襲手術で、痛みや腫れを最小限に抑える

・光学スキャナー(TRIOS)を活用した快適な型取りで、患者様の負担を軽減

 

まとめ

ガイドサージェリーはデジタル技術を活用したインプラント手術方法であり、患者様にとって多くのメリットをもたらします。当院では、ガイドサージェリー対応のインプラント治療を提供しておりますので、ご興味のある方はご相談ください。

 

当院では、患者様お一人おひとりのライフスタイルやご要望に合わせた治療がご提案できるよう、カウンセリングの時間もしっかりと確保しております。総合的な分野に精通する歯科医師が診断・治療を行いますので、安心してご来院ください。カウンセリングのご予約はお電話、ネットでも受け付けております。