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2025.4.15

通常のインプラントとAll-on-4/6の違いとは?

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタル・けやきウォークです。

インプラント治療は歯を失った方にとって画期的な治療方法の一つですが、種類によって特徴や費用、治療期間などが大きく異なります。特に、個々の歯を再現する通常のインプラントと、比較的短期間で全顎の歯を回復できる「All-on-4/6」では、それぞれメリットとデメリットが存在します。今回は、両者の違いについてお話しします。

 

 

通常のインプラントとは?

通常のインプラントは、失った歯の本数分、または複数の歯を支えるために複数のインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。一本ずつ独立しているため、天然の歯と同じような感覚で使うことができます。

 

<費用>

通常のインプラントは高額になりやすく、本数によっては485万円以上の費用がかかることもあります。これは埋め込むインプラントの本数が多く、精密な技術を要するためです。

 

<治療期間>

インプラントの埋入手術から人工歯の装着までに6ヶ月~1年程度かかることが多く、骨の状態によってはさらに時間を要することもあります。

 

<耐久性>

耐久性は非常に高く、適切なメンテナンスを行えば20年以上使い続けることができます。

 

<メンテナンスのしやすさ>

通常の歯と同じように日常的な歯磨きなどのセルフケアや歯科医院での定期検診を行えば、快適に使い続けることができます。

 

<メリット>

・治療中は大変だが、完了後は通常の歯と同じように扱える

・長期間にわたって使用できる

・しっかりとした噛み心地が得られる

 

<デメリット>

・費用が高額

・治療期間が長い

・骨の状態によっては骨造成(骨移植)が必要になることがある

 

All-on-4/6とは?

All-on-4/6は、歯がほとんどない方や総入れ歯の方に適した治療法で、4本または6本のインプラントを埋め込み、それらを土台にして固定式の歯を装着する方法です。通常のインプラントに比べて本数が少ないため、治療の負担が軽減される点が特徴です。

 

<費用>

通常のインプラントより比較的安価で、285万円から治療が可能です。通常のインプラントと比較すると使用するインプラントの本数が少ないため、コストを抑えることができます。

 

<治療期間>

All-on-4/6の最大の特徴は、手術当日に仮歯が装着されるため、歯がない期間がほとんどないことです。これは、見た目だけでなく食事や会話の面でも大きなメリットになります。

 

<耐久性>

All-on-4/6は通常のインプラントと比べると耐久性がやや劣り、10年前後でトラブルが発生する可能性があります。特に、インプラント体の一部に過度な負担がかかると、破損やゆるみが生じるリスクが高まります。

 

<メンテナンスのしやすさ>

通常のインプラントよりもメンテナンスが難しく、1ヶ月に1回のプロによるクリーニングが推奨されます。食べかすが詰まりやすいこともあるため、専門的なケアが欠かせません。

 

<メリット>

・費用が比較的安い

・手術当日に仮歯が入るため、すぐに日常生活に戻れる

・骨造成がほとんど不要なため、骨が少ない人でも適用できる

 

<デメリット>

・通常のインプラントに比べると、やや耐久性が劣る

・メンテナンスが大変で、定期的な専門ケアが必須

 

まとめ

通常のインプラントとAll-on-4/6には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶべきかは、患者様の予算、治療期間、メンテナンスの手間、耐久性の優先度によって異なります。

歯科医師と相談しながら、ご自身のライフスタイルや優先順位を考慮して決めましょう。

 

当院では、患者様お一人おひとりのライフスタイルやご要望に合わせた治療がご提案できるよう、カウンセリングの時間もしっかりと確保しております。総合的な分野に精通する歯科医師が診断・治療を行いますので、安心してご来院ください。カウンセリングのご予約はお電話、ネットでも受け付けております。