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2023.5.24

歯を喪失した時の治療選択

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタル・けやきウォークです。

 

  • はじめに

歯を失うと、お口の機能が低下し、日常生活の様々な場面において不便に感じることが多くなります。そのようなときにぜひ治療の選択肢に入れていただきたいのが、インプラントです。この記事では、インプラントのメリットや、代替となる治療法のデメリットについてわかりやすく解説します。

 

  • インプラントのメリット

インプラント治療には、以下のようなメリットがあります。

 

・周囲の歯を削らずに歯を補うことができる

・インプラントはチタン製なので、劣化や腐食の心配がない

・入れ歯のように周りの歯に金具をかけたりしないため、負担が少ない

・審美性、機能性、耐久性に非常に優れている

・もとの自分の歯と同じような感覚で噛める

 

  • ブリッジによる治療について

ブリッジは、隣接する歯を削ったうえでその中央に人工歯を取り付ける治療法です。手術も不要で治療期間も短く、早期に治療を完了させたい場合には選択肢の一つにもなりますが、以下のようなデメリットもあります。

 

・隣接する健康な歯を削る必要がある

・ブリッジを支える歯がむし歯や歯周病になるリスクが高くなる

・保険適用のブリッジは金属で作られるため審美性に劣り、劣化や腐食のおそれがある

・完全に固定されているため、噛む力はもとの自分の歯の6割程度といわれている

・人工歯の下に汚れがたまりやすく、丁寧なメンテナンスが必要になる

・歯が無い所を削られた隣接歯で支えるため、支台歯が折れたり、動揺してくるリスクがある

 

  • 入れ歯による治療について

入れ歯は、お口の中で着脱可能な人工歯で、お口の中の状態に合わせてカスタマイズされたものが作られます。ご自身で着脱できるため手入れは簡単ですが、一方で以下のようなデメリットもあります。

 

・装着による異物感や違和感が大きい

・支台となる歯が折れたり、動揺するリスクがある

・取り外して清掃する面倒さがある

・隣接した支台歯に汚れが溜まりやすくなるのでむし歯や歯周病のリスクが上がる

・会話中、食事中に外れたりする面倒さがある

・しゃべりにくくなる

・審美性に劣る

・長時間使用すると、歯ぐきへのダメージが出ることがある

・噛む力はもとの自分の歯の半分以下といわれている

・食べるものを選ばないといけない

 

  • 現在お口の中にブリッジや入れ歯がある場合

過去にブリッジや入れ歯の治療を既に完了していらっしゃる方も、徐々に歯や顎に負担がかかったり、噛みにくくなる可能性があります。ブリッジも入れ歯も複数の人工歯を繋げているため、そのうちの1本でも状態が悪くなると治療を全てやり直す必要があるのです。そうなる前に、歯を喪失した部位にインプラントを入れてしっかり噛めるようにするということも選択肢の一つと言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

歯を喪失したときには、周りの歯に負担をかけないためにも、インプラント治療が最もおすすめできる治療方法です。ブリッジや入れ歯も、治療期間の短さやコスト面でのメリットはありますが、デメリットや治療後の経過を考えるとインプラント治療の選択が望ましいと考えられます。ただし、お口の中の状態や症状によって適切な治療方法は異なるため、専門の歯科医師に相談することが大切です。