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2025.10.1

インプラントは保険適用される?自由診療との違いと費用の考え方

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタルけやきオフィス前橋です。

インプラント治療を検討する中で、「保険は使えるの?」「費用はどれくらい?」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

実際、インプラントは高度な技術や設備を必要とする分、治療費の面で悩まれる方も少なくありません。

「インプラントって保険がきかないの?」「自由診療って何が違うの?」といった疑問をお持ちの方に向けて、今回はインプラント治療の保険適用の有無と、自由診療との違いについてわかりやすくご紹介します。

インプラントが基本的に保険適用外になる理由

インプラント治療は、原則として健康保険の対象外、つまり「自由診療」に分類されます。

これは、保険診療が「最低限の機能回復」を目的としているのに対し、インプラントは見た目の自然さや快適な噛み心地など、より高度な機能回復を目指す治療だからです。

ただし例外として、先天的な疾患や外傷による顎の欠損などの場合は、大学病院など限られた医療機関で保険適用となることがあります(※顎顔面補綴に該当)。

むし歯や歯周病で歯を失ったケースでは、基本的に保険の適用外と考えておくとよいでしょう。

 

自由診療のインプラントは何が違う?使われる素材や技術について

保険適用外であるインプラント治療には、自由診療ならではの品質と対応があります。

たとえば、使用されるインプラント体は医療グレードの純チタン製で、体に優しく、骨との結合性にも優れているものが主流です。また、補綴物(被せ物)にはジルコニアやセラミックなど、見た目と耐久性にすぐれた素材が選ばれます。

さらに、治療の精度を高めるために歯科用CTやシミュレーションソフトを用いた診断、ガイドサージェリーといった先進的な治療技術が導入されているのも大きな特徴です。これにより、神経や血管の位置を避けた安全な手術が可能となり、治療期間の短縮や腫れの軽減にもつながります。

自由診療は「費用がかかる」というイメージが先行しがちですが、その分患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療や、質の高い治療を受けられるという大きなメリットがあります。

 

インプラント治療の費用は?

インプラント治療の費用は、治療の工程ごとに分かれているのが一般的です。以下は主な内訳の一例です。

●診査・診断料(CT撮影や術前シミュレーションなど)

●手術費用(インプラント体の埋入手術)

●補綴費用(上部構造=被せ物の製作・装着)

●メンテナンス費用(術後の定期検診やクリーニング)

これらをすべて含めると、1本あたり40万円〜50万円前後が相場と言われています(※医院により異なります)。また、使用するインプラントシステムや素材、保証内容、骨造成の有無などによっても費用は前後します。

一見高額に感じられるかもしれませんが、長期的な視点でみると非常にコストパフォーマンスに優れた治療ともいえます。たとえば、ブリッジのように健康な歯を削る必要がないため、将来的な再治療のリスクを減らし、他の歯を長く守ることができます。

 

まとめ

インプラントは原則として保険の対象外ですが、それは機能性・審美性・安全性に優れた治療であることの裏返しともいえます。自由診療であるからこそ、質の高い素材や精密な診断技術、手厚いアフターケアを受けることができます。

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて最適な治療法をご提案しています。治療の流れや費用についても詳しくご説明いたしますので、インプラントに関して不安なことがあればお気軽にご相談ください。カウンセリングのご予約は、電話・WEBから受け付けています。

 

※初診の方はWEB予約のみとなっております。電話での予約受付は行っておりません。

 

カンダデンタルけやきオフィス前橋

 

神田 浩之