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2024.4.3

自費診療の料金について

監修 医療法人優和会理事長 神田 浩之

 

こんにちは、群馬県前橋市のカンダデンタル・けやきウォークです。

当院では、歯列矯正、インプラント、審美歯科などの自費診療を行っております。これらの自費診療についても日々お問い合わせを多数いただいておりますが、自費診療を検討する際に避けて通れない問題が「治療費」です。自費診療は健康保険の適用外となるためその治療費は歯科医院により様々ですが、高額な治療費に不安を感じたことのある方もいらっしゃるかもしれません。今回は、保険診療と自費診療の違いや、当院における自費診療の考え方についてご紹介します。

 

保険診療と自費診療の違い

歯科医院で行われる治療には、健康保険が適用される「保険診療」と、健康保険の適用外となる「自費診療」があります。保険診療と自費診療の違いを理解する上での大きなポイントとしては、【治療費の違い】【診療内容の違い】が挙げられます。それぞれどのような違いがあるのか、詳しくご紹介します。

 

【治療費の違い】

保険診療は国が定めている制度で、どこの歯科医院でも同じ金額で一定水準の治療を受けることができるものです。歯科治療においても一つ一つの医療行為に細かく点数が決められており、「1点=10円」として計算されます。保険診療では、この点数や金額が全国どこの歯科医院でも同じということです。かかった治療費の何割かを被保険者が負担しますが、その負担割合は条件により異なります(1~3割)。残りの金額は、国が負担していることになります。

一方、自費診療は健康保険が適用されないため、治療を受けた場合はそれにかかった治療費の10割を支払うことになります。金額についても一律の基準はありません。そのため、治療費は歯科医院が独自に設定することが可能で、同じ治療内容であっても金額が違う、ということも生じます。

 

【治療内容の違い】

保険診療では、使用できる材料や治療の方法が決められています。具体的にどのような治療が保険診療にあたるのか、その例をみていきましょう。

・むし歯を削って白いプラスチックで詰める(コンポジットレジン充填)
・むし歯を削って金属の詰め物や被せ物をつける(インレー・クラウン)
・床(入れ歯の歯ぐきや粘膜に触れる部分)がプラスチックでできている入れ歯
・歯を失った部分に隣接する歯を削り、それを土台に連結された人工歯を装着する(ブリッジ)
・歯肉炎や歯周病の治療を目的とした歯の歯石除去

一方、自由診療では、材料も治療方法も制限がありません。高額な材料を高度な技術で扱うことが可能となります。自由診療の例には、次のような治療があります。

・病気ではない歯の予防処置や検査(フッ素塗布など)
・予防を目的とした歯のクリーニング(着色をきれいにするクリーニング)
・セラミックによる補綴治療
・歯列矯正治療
・床に金属を使用した入れ歯
・クラスプ(金属の留め具)がない部分入れ歯
・インプラント治療
・歯のホワイトニング

 

保険診療と自費診療、どちらを選ぶべきなのか

多くの患者様が頭を悩ませるのは、「保険診療と自費診療どちらを選ぶべきなのか」ということではないでしょうか。保険診療はそもそも、誰もが「一定レベル」以上の健康を保てるように定められた制度です。ここでいう「一定レベル」は必ずしも「最高」「最良」「贅沢」な治療ではありません。例えば、歯を失った場合にその箇所を補う治療方法としては、ブリッジや入れ歯が存在します。ブリッジや入れ歯には歯の機能を補う十分な役割があるので、食べる、話すといったことには困りません。しかし、そこに「見た目も良く歯を補いたい」という条件が加わると話が変わってきます。見た目を良くするには白い材料を使い、さらに取り外しのできる入れ歯のようなものではなく、固定式のものにする必要があります。そのような条件を並べると、インプラントという選択肢が浮かんでくるのです。

自費診療ではむし歯の治療ひとつとっても、歯の削り方から型のとり方、詰め物や被せ物に使用する材料、そして作製された詰め物や被せ物の精密さ…すべてにおいて保険診療とは大きな差があります。「保険適用でない」イコール「国が認めていない悪い治療」ではありません。実際に、歯科医師や歯科医療従事者にもし自分が治療を受けるなら保険診療か自費診療どちらを選択するか問うた場合、多数が迷うことなく自費診療を選ぶとも言われています。

当院では自費診療を選ぶ方は95%以上です。かなり意識も知識も高い方が多いです。当院では保険診療に様々な制限がある中でも、できる限り最良で丁寧な治療を行っています。保険診療でも十分に満足できる結果を得られるケースもゼロではありません。しかし、大きなデメリットやリスクがあることをよくご理解いただければと思います。したがって、保険診療と自費診療どちらを選ぶべきかということについては、歯科医院としっかり相談したうえで納得のいく選択をなさることが最善であると考えています。

 

当院における自費診療の金額について

近年は、自費診療を多く取り扱う歯科医院も増えてきました。とはいえ、多くが高額な治療となるため、自費治療を検討する方にとって治療にかかる金額が懸念材料となっていることも少なくありません。そのような中で、美容外科クリニックのように特定の治療のみに安い金額を設定し、それを目当てに来院した患者様に別の高額治療を勧めるといった事例がある、という噂を耳にすることもあります。

当院のホームページにも料金表のページがありますが、これは正しい当院の金額です。

とは言え、自由診療にも治療の適応・不適応は存在します。実際に歯科医師が患者様のお口の中を拝見して診断をしなければ、治療計画をご提案することもできません。また、いくら患者様がご希望されたからといっても、その治療方法が最適かどうかは歯科医師が判断するまでは分かりません。

例えばインプラントの治療をご希望の場合であっても、ブリッジや入れ歯を検討した場合のメリット・デメリットも必ずご説明したうえで、治療方法をお選びいただいております。このほかにも、審美治療において患者様のご希望と歯科医師がご提案する方法が必ずしも一致しないこともよくあります。治療方法や使用する材料が異なれば金額にも振り幅が生じるため、それを見極めるためのカウンセリングと診断は欠かせません。これらすべてを踏まえたうえで患者様にとってメリットのある治療方法、治療にかかる金額をご提案しており、無理に治療を勧めるようなことは決してございませんのでご安心ください。

 

まとめ

自費診療は使用する材料や治療方法に制限のない治療であるがゆえに、選択肢も広がります。最終的に治療方法を選択するのは患者様ご自身ですが、ご自身の大切な歯をどう治療していくかということについて、いくつかの選択肢をご覧いただくことも大切であると考えています。治療を進めていくにあたり不安なことや心配なことがございましたら、遠慮なくお話しください。
当院では患者様のお悩みやご不安、ご要望に寄り添った様々な治療プランをご提案いたします。皆様の豊かな生活をサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

アクセス:前橋市文京町2-1-1 けやきウォーク1F
午前 10:00 – 13:30 午後 15:00 – 19:00(日曜日・祝日は18時まで診療しています。)
※休診日 木曜日
TEL:027-212-0539