歯科用レントゲンの安全性について

歯科用レントゲン撮影 人体への影響

歯科治療において、正確な診査・診断を行う上で、CT・レントゲン撮影は非常に重要です。
とはいえ、妊婦の方や被爆量を心配される方も少なくありません。ここでは、歯科用レントゲンやCT撮影による被曝量についてご説明します。

国際基準と歯科用レントゲンやCTの被曝量

国際基準では、平常時における年間被曝量は約1mSv(ミリシーベルト)が理想的であると言われています。※1
※1 環境省HPより(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h28kisoshiryo/h28kiso-04-02-02.html

上記に対して、歯科用レントゲンやCTで受ける放射線量は、以下のようになります。

歯科用レントゲン撮影

・ 部分的に撮影する小さい写真(デンタル) : 約0.01mSv / 1枚
・ お口全体を撮影する大きい写真(パノラマ) : 約0.03mSv / 1枚

歯科用CT撮影

・ 詳細情報が必要な時の3次元画像 : 約0.1mSv / 1枚

レントゲン撮影で約100分/1の被曝量、CT撮影でも約10分/1の被曝量になります。また、医科で行うCT検査(約10mSv)の被曝量、東京‐ニューヨーク間の航空機旅行(約0.19mSv)よりも少ない被曝量です。加えて、撮影は口腔内に限定した上で身体には防護エプロンをするので、ほとんど被爆の心配はないと考えられています。妊婦さんでも安心して撮影することが可能です。勿論、気分的にレントゲン撮影したくない方は無理には行いませんのでご安心ください。

放射線被ばく量の早見図

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